「俺・・あの頃はガキだった。綾香の気持ちを考えずに・・。絶対、幸せになれよ」


「・・っ、当たり前よ!幸せになってみせるわ・・」


今まで見た中で、1番綺麗な笑顔を見せた。


「綾香さん・・・」


「幸せにね」


「え?」


「大切な人がいなくなったとしても、誰にも愛する権利はあるわ」


クルッと回り、歩き始めた。


「・・・っ、綾香さん、必ず幸せになってください・・!」


私の声に、手をひらひらと振ってくれた。



「何泣いてんだよ」