「・・わかったわ」
え・・?
「諦めるわ。だから、人前でイチャイチャしないでくれる?」
綾香さんは、ふっと笑った。
「帰るわ」
かばんを持ち、立ち上がってゆっくり私を見た。
「今思えば・・優輝くんのこと本当に好きだったのかも」
「え」
「拓哉に似てるからじゃなく・・・優輝くんっていう人が好きだった」
「綾香さん・・・」
きっと、綾香さんの本音。
目を合わせたまま・・・しっかり話に耳を傾ける。
受け止めたい、そう思ったから。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…