ゆっくり腕を離され、たくが私を後ろから抱きしめた。


「まな・・・」


トクントクンと心地よい音。


温かくて落ち着く。


ずっとこのままでいたい。


優輝の墓を見ながら、1語1語気持ちを込めて言う。


「優輝・・私、今幸せだよ?絶対・・幸せになるから」


優輝、ありがとう。


本当にありがとう。


あと、ごめんね。


今まで心配かけて。


もう大丈夫。


揺られたりしない。



「たく」


顔だけ後ろに向けて、たくの目を見る。





「愛してる」