それからゆっくりと離れ、たくが優輝のお墓の前に座った。


「・・優輝さん、初めまして。三浦拓哉といいます」


たくが優輝に話しかけた。


「あなたの大切な人を・・俺がもっと大切にします。まなを愛しているんです・・あなたと同じように」


なんでだろう?


どうしようもなく、泣きたい気分になる。


「まなが幸せになるように、どうか見守っててください」


「・・たくっ」


限界だった。


たくの温もりを感じられずにはいられなかった。


後ろからぎゅっと抱きつく。


「まな、おいで」