「ちゃんとお別れしてなかったもんね。あの時は・・・放心状態だったから」


そよ風が優しく吹く。


冬なのに・・・何故か温かい。


「優輝、私ね・・・」


なんとなくね。


優輝が聞いてくれてるような気がした。


「好きな人ができたの。私・・前に進もうと思う」


優輝にも聞いて欲しい。


私の気持ちを。


「私ね、優輝以外好きな人はできないって思ってた。けどね、その人のことばかり考えて・・ドキドキが止まらないの」


無意識に考えていて。


このトキメキを止めたくない。