「いい?愛美は考えすぎなのよ!」


沙耶の勢いは止まらず、立ち上がった。


「なんで素直にならないの?好きなら、何も考えず飛び込めばいいじゃない!」


「沙耶・・ここ食堂・・」


沙耶も落ち着いたのか、慌てて座って、ゆっくり息を吐いた。


「ずっと・・言いたかった。でも、私は愛美ほど人を愛したことがなかったから、言えなかった」


「沙耶・・・」


「好きでもいろんな障害があって、言えない場合もあるかもしれない。けどね、好きって真っ直ぐストレートに伝えることが一番大切だと思うの。何より・・相手が安心するから」