「5年前に埋めたんだ。その時の気持ちを形にしておきたいって。」


「うん」


「それで・・たくに側にいて欲しくて。優輝からの手紙を読んで、優輝の気持ち知ったら・・」


「知ったら?」


「・・・たくに話したいことがあるの。」


「・・わかった。じゃあ掘るか!」


あらかじめ持ってきたスコップで、木の下を掘った。


「なんか引っかかったぞ。」


「あともうちょっとだね。」


ちょっとして、5年前に埋めたタイムカプセルが出てきた。


震える手で、カプセルの蓋をとる。