「いいよ、もうちょいいてあげる」

「ありがと、1人は嫌なんだ・・・」

あたしの目の前には、悲しい顔をしている
彼がいた

どうして、彼が1人なのか
彼のいった言葉が気になったけど
あえてきかなかった

「わんちゃん、犬可愛いね」

「だろ?おれ、動物めっちゃ好きなんだ」

そんな話をしていると

ポチャ・・ポトポト・・・

「雨、降ってきたな、ごめん・・・。引き留めて、送るよ」

「ううん、楽しかったからいいよ、それに大丈夫1人で帰れるから」

「いや、送る」

「じゃあ・・おねがいします」



トクン・・トクン・・・なぜか胸が騒ぎだした