一時間後、咲が戻ってきた。 「おい咲大丈夫かよ」 この時間はF、G組合同の産業社会の授業であるため千景も一緒である。 「んー大丈夫だよ~」 ボーっとしているところから大丈夫ではなさそうだ。 「大丈夫じゃねーじゃん…なぁ?」 「…えっ、あ…うん」 由美はさっきの蓮との喧嘩で機嫌をそこねたようだ。 「…由美元気ないねー?」 咲の言葉に千景はさっきのことを話した。 .