そしていよいよテストが始まった。






1時間、2時間と時間は
どんどんとすぎていき、気づくと
1日目のテストが終わっていた。






「あぁあああ~っ」



「ゆーみ、うるさい」





嘆いているところを咲に素早く突かれた。





「だってぇ……」







意味のない勉強会しかしていないのだ。
思ったよりまったく何もできなかった。







「准ちゃああん!!俺、俺……」







一方こちらでも嘆いている馬鹿がいた。








「あんまできなかった?」



「すげぇな准ちゃん!何で俺が
言いたいこと当てちゃうの!?
でも俺そんなこと今はどうでもいんだ」






キラーンと顔が変わる俊太郎。







「なんか…千景さんやべーんだ…」








すると今度はズーンと落ちこんだ。







「だからなんなのお前」







さっきから冷めた眼差しを
しているのは藤沢蓮である。