「俊、行こう」



じゃ。と言って准くんは階段を降りて行った。



「かっこいいー…」



ボソッと言うと俊太郎が反応した。




「なぁ松坂、准ちゃんのことまだ好きなのかよ?」


「な、なによ文句あんの?」



「別に~…准ちゃん今フリーだぜ そして俺もフリー」



そう言って千景を見る。




あからさまに嫌な顔をする千景。




「…准くんってどんな人なの?」


「んーかっこよくて、クールで、めっちゃめちゃ優しい人だなーあれを手にする女が羨ましいぐらいだぜ」



…めっちゃ褒めてるし。




「へ、へー」




これでもっと株上がっちゃったな…。




「短ランくん褒めすぎでしょ」




あははと笑って言う咲。



「え、短ランくんって何!?俺中山俊太郎って言うんですー俊ちゃんて呼んでね」



「えーやだ。」





咲にも拒絶され落ち込む。




「まぁいいや…じゃ俺も行くねー」





また立ち上がり手を降って降りていく。





時刻はチャイムがなる10分前だった。






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