独りでいるには辛過ぎて、何の連絡もせずに武田の家へ行った。


いつもならぶつくさ文句を言うのに、今日ばかりは俺の様子がおかしかったのか、何も言わずに部屋へと招き入れてくれた。




一緒に座ったソファーや、一緒にやったゲーム。

二人で台所に並んだり、向かい合って食事をしたり。

どっち寝るか喧嘩して、結局俺が追い出されたベッド。

いつの間にか2本になった歯ブラシ。

泊まり用に置いて行かれた着替え。





俺の部屋は、佳澄が気配が強すぎる。





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