「あらあら、みんな仲が良いんだから」
「母さん、それよりごはんはまだか」
「何だこの親父、空気読まねえなあ」
「む…」
ばちばちっ、と火花が散ったような雰囲気。
梧郎くんが間にはいって、竜也さんをどうどうと納めている。
「あの二人…仲が良くないから」
「そうなんですか…」
「杏奈、俺の隣おいでよ!」
「いや、俺だ」
「間を取って俺にきまってんだろ?なあ、杏奈ちゃん!」
「…み、美雪さんの隣、入れてくださいっ」
「あらあら…」
うふふ、と得意げに美雪さんは笑った。
三兄弟はがっくりと膝をついた。
…だって、なんだか、近すぎて怖いんだもの。仕方ない、よね。