ケイさんは大きく息を吸い込んで
空を見上げた。




ケイさんの短い髪は
春のやさしい風に少し揺れていた。



あたしもつられて空を見ていた。





『ふふふ。ハイこれプレゼント』



「?」








横をみると
ケイさんがクレーンゲームの
景品をポケットから出していた。
それをあたしの手の上に乗せた。





かわいい猫のキーホルダー





「まさか魔法で?」




『違いますよ?
モモさんがトイレ中に
自力で・・・・』



『・・正確には店員さんに
お手伝いしてもらいました』





ケイさんが店員さんに?
声をかけて?



「ありがとう・・・・」



また一つ
プレゼント貰ったね・・・