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「胡桃様、そろそろ参りましょうか。」
「……はいっ。」
今日は念願の高校生初日。
「おーい!おー…似合っとるではないか胡桃ぃ。」
遠くからかけてきたのはお父様。
「当主、お待ち下さい。」
何人かの執事を連れて。
「お父様、お体を安静にして下さい!」
「は、このぐらい大丈夫じゃ。それより胡桃。気をつけて行ってこい。」
「……うん。」
「任せたぞ、柳。」
「かしこま「えっ?行きと帰りだけでしょ?」
「……胡桃様に何かあっては…「大丈夫!大丈夫だからっ!!」
「ははっ、胡桃も逞しくなったわ。じゃあ行ってこい。」
「……はいっ!」
「「「行ってらっしゃいませお嬢様。」」」
「行ってきます。」
見送られながらー…
車で家をでた。