俺はクラスの中で一番最後に呼ばれた。 みんなノートを開いて泣いていた。 俺もすぐにノートを開いた。 そこには…先生の整った綺麗な字でびっしりとコメントが書かれていた。 1文字目から、俺は涙で滲んで文字が見えなくなった。 読み終えるまで、どれくらいかかったんだろう。 その間、クラスの誰も、一言として言葉を発しようとはしなかった。 しんと静まり返った教室で、クラスの全員が、先生の文字を追っていた。