「同じ部活のやつに『先生と似てる』って言われたんだよ。俺ものすごく嬉しかったんだよ。ずっと先生が俺の兄貴だったらいいのにって、思ってたんだよ…」



「平井…!」



まっちゃんは駆け寄ってきてしゃがむと、俺の肩をがっちりとつかんだ。



「平井、何やってんだよ。…花、まだ入れてないんだろ?」



それからまっちゃんは立ち上がり、俺に向かって手を伸ばした。



「ほら、…平井。ん。」



俺はその手をぎゅっとつかんだ。



「ごめんまっちゃん。…ありがとう。」