「それじゃ片岡先生、入って。」



一瞬の間があってからドアが開き、中に入ってきた教育実習生は、



「あ、えーっと…片岡拓海って言います。今日から2週間、みんなよろしくお願いします。」



ちょっと緊張しながら言った。



「片岡先生の担当は俺と同じ国語だ。いずれは授業もしてもらうから、楽しみにしてろよ―。…っし、じゃあ、まずはー…何か片岡先生に質問あるやついるかー?」



「…はいっ!」



俺は真っ先に手を挙げた。