「ぶつかってきたやつは…?」



俺は下を向いたまま尋ねた。



「免許取りたての、俺たちとそう年変わんないやつらしいよ。」



ナルが答える。



「…らしいな。でさ、そいつは全身強く打ってるけど、命に別状はないって。」



まっちゃんが、意味もなくチョークで黒板をぐりぐりと塗りつぶしながら言った。



「そっか…」



「うん…。」