「それで…今日の夜、お通夜があるから、行けるやつは行ってほしい。場所は…」



竹ちゃんが場所や時間を説明しているのに、俺の頭には全く入ってこなかった。



『平井っ!』



そう呼んでくしゃっと俺の頭を撫でた先生。



『STは行くから。』



そう言っていたのに…



今日はもう、いないなんて…



信じられるはずがなかった。



朝のSTが終わっても、誰一人として話し出そうとはしなかった。