先生と過ごす毎日はあっという間に過ぎていき、ついに最終日は明日に迫った。



先生は俺たちのクラスの授業をいつもより早めに切り上げると、



「今日はこのクラスでの授業が最後ってことで…ノートに感想を書いてほしいなって思ってるんだけど…いいかな？」



控え目に言った。



「え、感想!?」



「書く書く!!」



竹ちゃんはそんな俺たちを見て、



「お前らなぁー…。俺が何か書けって頼んでも『えー』とか言うくせに、片岡先生の頼みだと素直に聞くんだなぁ――。」



ちょっと呆れて言った。