「…じゃ、俺、そろそろ行くね。」
「ありがとうございました!!」
先生が教室を出て行ってから、俺はボールペンを取り出して進路希望用紙を一気に書き上げた。
竹ちゃんから「こういうとこもアリだと思うぞ」と挙げられていた大学の一つを第一志望の欄に書いた。
竹ちゃんはどうして俺の言っていることを認めてくれないんだろう?
本人が行きたいって言ってるんだからいいじゃんか…
そう思って竹ちゃんの言葉に素直に耳を傾けられなかった自分に気付いた。
片岡先生と話して、もっと自分の進路と向き合ってみようと思えるようになった。