「誰…?」


知らない男が私の腕をしっかり掴んでいる。

そしてにこにこしながら、私の顔を見ている。



「自己紹介まだじゃん!座って!」


「あ……はい」


呆気にとられ、私は渋々座り直した。


「俺、真島和人。よろしくな!で俺の親友の神崎祐希」


「あたしは百合でーす☆百合って呼んでね!」


「…坂田葵です…よろしく」

「………」



神崎くんは顔を机にうずめていた。


寝てるのかな…?


「あーごめんな?祐希、あまり女好きじゃないんだ」


「えっ!?どういうこと!?」


百合はびっくりしたような顔で、問い返す。


「まぁようするに女が嫌いだってこと」