ガラガラ―


ドアを開けてつかつかと入ってきたのは……


「……よう…ちゃん」


初恋の相手、ようちゃんだった。


ようちゃんとは小さい頃、近所に住んでいたお兄ちゃん。

私と百合はいつも遊んでもらっていた。


会えるなんて、思わなかった……


後ろの百合は無反応。

もしかして私しか気付いてないのかな?



「あーこれから一年このクラスを担任する、高田ようだ。よろしく」


ようちゃんは笑顔も見せず、淡々と話した。



あれ?

ようちゃん……


感情がなくなった?