早速呼び出しかぁ。


私は百合の後をついていった。

何言われるのかは大体予想がつく。

いつものことを言われるのかな。

あぁ…なんかもう疲れちゃうな。

いつまでも永遠に百合の傍にいなくちゃいけない…



ぼうっとしてる内にたどり着いた先は、校舎裏。

いつも先輩から呼び出しをうけて、連れて来られた場所。


百合は少し距離を置き、話始めた。



「ねぇ…葵はあたしから離れてく気なの?」


百合……


「なんで?葵はあたしのこと親友って思ってくれてないの!?」


今にも泣きそうな声で…


「あたしは葵のことを一番の親友だと思ってる!!」


私は何も言えない……




「誰ともしゃべらないでよ!葵は話しちゃいけないの!ずっとあたしとしゃべればいいの!!」



「ねっ!?簡単なことでしょ??」




そう言った百合の顔は、涙でぐちゃぐちゃになっていた。

百合……