やっと終わった作業。

「ふぅー終わった!」


「途中まで一緒に帰らねぇ?」


「あ、うん」


神崎くんはぎこちない表情
なんでだろ?



「これこのままでいいのか?」


「うーん…分かんない。ようちゃんは何も言ってなかったよね…?」


「ようちゃん?」


あっ……やばい!


「ごめんごめん。ようちゃんの方が呼びやすいと思って!」



必死な言い訳。

本当に未練がましいと思っちゃう。

もう終わった筈なのに…

どうしても気になっちゃうよ。



「あぁ。そうだな」


神崎くんは何か察したのか何も聞いてこなかった。



校門をとおり、桜が綺麗な道を歩く。


「なぁ…お前は何部なわけ?」

「んーバスケ」