ぎっしりと積まれている紙の束。


多すぎでしょ……

なんでこれを作らなくちゃいけないんだろ。



私は仕方なく順番に並べていくことにした。



「神崎くん、帰っていいよ?私一人でもできるから」


返事がかえってこないと思いながらも私は言った。



「…俺も一応学級委員だから、やるよ」



え?


そう言うと神崎くんは、私の作業を手伝ってくれた。



「ありがと」


「ん」



短い会話だったけど、

私は少しだけうれしかった。


だって真島くんは言ってたよね?


―こいつ女嫌いなんだよ―

―しかとされても我慢してな?―




「…ごめんな」


突然黙っていた神崎くんが言った。