私は絶対忘れたことなんて一度もなかったのに…―



「えーじゃあ紙を開いてくれ。当たりと書いてあったやつ、前に出てくれー」



みんな一斉に紙を開いていった。


私も筆箱に閉まった紙をもう一度出し、紙を開いた。


「あ…」


そこには適当に書いてあった


“当たり”の文字。



最悪なんですけど……



「で、誰だぁー?」


はぁ…仕方ないよね


私は渋々立ち上がり、前に出た。


隣を見てみると…


「えー学級委員は坂田と神崎に決定だ」



神崎くん!?


嘘でしょ…