「何それー!」


百合は信じられないという顔をしていた。

まぁ、その気持ちも分かるかもしれない。


私だってあまり好きじゃないもん。


男って何考えてるのかよく分からないから…


「多分話し掛けてもしかとしちゃうかもしれないけど我慢してな?」


「あーうん、了解です」


多分話し掛ける話題がないから関係ないけど。


百合はもうどこかへ行ってしまった。


真島くんは神崎くんと二人で話している。

神崎くん…
起きてたんじゃん。



「……もしかして、葵?」


「えっ?」


後ろを振り返ると、そこには一人の女の子が立っていた。



「久しぶり、葵」