「へたくそ~」


「今度は決めるから見とけよ」


そう言ってまた、左足でボールを蹴った。


今度は、ゴールに吸い込まれた。


「あっ入った」


「当たり前だろ」


修斗は負けず嫌い。


特にサッカーに関しては。


それから約1時間。


修斗がボールを蹴ってる姿をずっと見ていた。


公園は変わってないけど、修斗は変わった。


小学生のときより、ゴールに向かって飛んでくボールに力が加わった。


当たり前だけど、身体も大きくなったし。


でもひとつだけ変わらないもの。


修斗がボールを追う姿は、今も昔もきらきら輝いてるってこと。