私は修斗を睨んだ。


でも修斗は、苦笑いしただけで話を続けた。


「俺は別に怒られてもいいんだけど、里穂が泣くんだよね」


「私が・・・泣いた?」


「お前、覚えてないの?」


修斗が呆れた顔をした。


「暗いのやだ~って泣くんだよ」


「あっ・・・」


思い出した。


小学校の近くに結構大きな公園があった。


男の子はそこでサッカー


女の子はそこでおままごと。


そうやって、小学校の低学年のころまで遊んでた。


4年生からは修斗がサッカー教室に入って、私は友達の家に行くことが多くなったから、あまりその公園には行かなくなったけど。


それで17時になるとみんな帰るのに、修斗はなかなかそこから動かなかったんだ。