「ねぇアレン、
名前…なんて付けようか。」

病室には、大きなベッドの隣に
小さなベッドが二つ並んでいる。
二人の子供はすやすやと今は夢の中。

今、ここには私とアレンと赤ちゃん達しかいない。

「そうだな、
男の子が心優しい子に育つように

『優士(ユウシ)』


女の子が明るい子に育つように

『朱里(アカリ)』

なんて、どうだ?」

アレンは優しく微笑みながらそう言った。
素敵な名前……。

「『優士』に『朱里』かぁ。
とてもいい名前ね♪素敵。

この子達は、
人間だったね…。」

「だけど…



天使と悪魔の力をしっかり受け継いでる…。

だから、いろいろと、
わかるようになったら
話しておかなきゃな。」