「結華ー、
そろそろ学校行こうぜー♪

遅刻するとあの馬鹿うるせーしよぉ(笑)」

今日も迎えに来てくれた
仲良しの一つ年上の幼なじみ優斗。

「うん♪
あ、待ってー…

じゃあ、お父さんお母さん、いってきまーす」

「「行ってらっしゃい」」

「本当に、あの二人は
仲がいいのね(笑)

気をつけて行くのよ?」

「仲がいいのはいいことだ。」

「はぁーい」

「でも本当………
不思議よね、あの子たち二人は
なにか特別な感じ。

それに…覚えてる?

結華も優斗君も覚えてないだろうけど、

赤ちゃんの時に
初めて優斗君を見たとき
声を出さずに結華が涙だけ流したのを……。
優斗君も…涙を流しながら
優しく微笑んだのを…。」