「アレン君…」

「…マリアのお姉さん!…まさかもう、手紙の返事が?」

「そうよ…。はい」

一瞬、悲しそうな表情をしたがすぐに笑顔に戻り、
マリアからの手紙を渡してくれた。

「…ありがとございます!」

俺がお礼を言うと
マリアのお姉さんは、
不安そうに…質問してきた。

「そういえば…
フィニは元気にしてる?

新しい…恋人は出来たのかしら……?」

「兄は元気ですよ、いつもお姉さんの話を聞かされるくらい(笑)

まだ…恋人はいないみたいです。」

「そう………。

あなたは、覚えていたの?
あの時の事を…」

「はい。
あれが本当の…俺たちの出会いですから」

そう……俺がマリアに会った

本当の初めての日。

「そう…。」