どんなザマでも生徒会長の言う改善案を作成せねば。後々、幸の身の上にも役に立つやも知れぬしね。


あたしは、その日は、この改善案作成に潰してしまったので有りました。

         ★

翌日…


あたしは教室で幸が現れるのを待って居た。


そして何時もの様に始業ぎりぎりに滑り込んでくる幸を見つけて、あたしは、のこのこと幸に近づくと、頭を丸めたレポート用紙で、ぽんぽんと叩く。


「あ、やぁ、貴子さん、おはようございます」


幸は何時もの様に嬉しそうに挨拶すると御主人様に甘えたそうな子犬の様な瞳でじっとあたしを見詰めて居る。


「ほら、これ」


昨日の成果をあたしは幸に渡す。