車の外に出て、二人で夜景を見ながら、私は今の幸せを直哉に報告する日が近づいてきたことを、素直に嬉しく感じていた


「雨上がりの後の夜景って綺麗」


「そうだな」


しばらく何も言わずに手を繋いだまま、夜景を見ていた


メインの道路を何台もの車が行き来しているのが、こんな遠くからでも良くわかる


「そろそろ帰るか」


「うん…」


後ろ髪を引かれながら、ゆっくりと車に乗る


仕事帰りだとほんの少ししか会えないんだよね