「葵はお袋と買い物だってさ」


「へ〜葵、オバチャンと上手くいってんだな」


「まあな」


俺はコーヒーを飲んでテレビのスイッチをつけた


朝の情報番組を見ながら、真治が話しかけてきた


「良平さ…今、彼女いんの?」


「いいや…」


「好きな女は?」


「好きな女?別に…」


いくら真治でも今更言えるワケねえだろ?


「楓ちゃんと再会してどう?」


「どうって?別に…」


「良平、楓ちゃんのこと、どうでもいいのか?好きだったらちゃんと気持ち、伝えろよ!」


俺はしつこい真治が面倒になった