エレベーターに乗り込み、しばらくすると1階に到着した。
マンションを出てから一般道に出るまでの間にはこのマンション備え付けの駐車場がある。
コウスケ兄の車もそこに停まっている。
その駐車場の中で、コウスケは兄にちょっとした注意をした。
「兄貴、靴ひもほどけてる」
もちろん、コウスケの兄は弟の言葉を疑う事なく自分の靴ひもを確認する。
だが、靴ひもにはなんの異常も見当たらない。
兄は弟に文句を言おうと、再び顔を上げた。
その瞬間、兄は弟に力いっぱい殴られた。
何が怒ったのかわからないまま、兄はすぐそばに停めてある車に乗せられた。
朦朧とする意識の中、一つだけ確認する事が出来た。
運転席にいるのは女だ。
その思考を最後に、兄の思考回路は休止した。
マンションを出てから一般道に出るまでの間にはこのマンション備え付けの駐車場がある。
コウスケ兄の車もそこに停まっている。
その駐車場の中で、コウスケは兄にちょっとした注意をした。
「兄貴、靴ひもほどけてる」
もちろん、コウスケの兄は弟の言葉を疑う事なく自分の靴ひもを確認する。
だが、靴ひもにはなんの異常も見当たらない。
兄は弟に文句を言おうと、再び顔を上げた。
その瞬間、兄は弟に力いっぱい殴られた。
何が怒ったのかわからないまま、兄はすぐそばに停めてある車に乗せられた。
朦朧とする意識の中、一つだけ確認する事が出来た。
運転席にいるのは女だ。
その思考を最後に、兄の思考回路は休止した。