「えっ?!」



コウスケは、アラタがあたしの昔の仲間だった事を知らなかったみたいだ。



アラタも高校の時は、手がつけられないほど荒れていた。



当たり前のように薬に手を出し、当たり前のようにハマった。



アイツも、本当にヤバい所までいったけれど、地獄を乗り越え、今は教師をやっている。



こんな奇跡も存在する世の中なのだ。



でもそれは、アラタの驚異的な精神力とこの地獄から抜け出したいという強い想いがあってこその事だ。



コウスケの兄貴におなじ方法が通用するかどうかはやってみなければわからない。



ただ…



ヘタをすれば死に至るこの方法。



最良手段と言えるだろうか…