「とにかく、そのレツってやつとあんたの兄さんを離さないと話が進められない。兄さんをあんたのうちに連れ帰る事は出来そう?」



コウスケはしばらく考える。



でも、答えはわかっている。



「無理だと思う」



そりゃそうだ。



レツと一緒に最高の生活を送っているのに、わざわざ元の家に戻るなんて事はしないだろう。



でもあたしには考えがある。



とても危険な考えが。



「どうしても兄さん助けたいんだよね?」



コウスケは強い表情でコクリとうなずく。
























「じゃあ、いざって時には兄さん殺せる?」