「とにかく、中に入って盗られた物がないかどうか調べてみろ。俺、ここで待ってるから」


「いいよ。上がって。カメラも探してもらう約束だったし」



あたし達は家中をくまなく捜した。



盗られた物がないか、カメラは何台あるのか。



結局、盗られた物は何一つなかった。



その代わり、小さなカメラが全部で6台みつかった。



画像が4つなのにカメラが6台だったのは、たぶんあの画像が時間帯によって変わるようなシステムになっているからだろう。



鍵穴がズタズタになっていたのは、泥棒するのが目的だったのではない。



あたしを恐がらせるのが目的だったんだ。



だとすると、やっぱりあの鍵穴もいつものいやがらせの犯人と同一人物と考えて間違いなさそうだ。