また携帯を閉じて日記に向かったら、今度はベランダに飛び込んできて窓に口をつけて「環〜開けて〜」と曇った声が聞こえてきた


「止めてよ!!」


「開けてくれなきゃ止めない!」


はあ…とため息をついて日記を片付け、カーテンを開いて窓を開ける


「よう」


「何?」


私は部屋に入れないようにとおせんぼしながら、海里に向かった


「ごめんって。もうしないから…」


「何を?ってか何で私にそんな事言うの?必要ないでしょ?関係ないんだから」


「だって、お前…嫉妬だろ?」


「………………」


「………」


二人、黙って見つめ合う


「私が?」


「そう…」


「海里に?」


「他に誰が?」


「………」


「ごめん、もう、しないから…」


「意味わかんないから…」


「ごめん。前はバレなきゃいいかなって思ってたけど…何か、今のお前になったら…調子狂って…」


「はあ?」


「…上手く説明できないけど…お前の嫌なことは、とにかくもう絶対しないから…ごめん」