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「君は誰??」

「…」



エリックの問いかけに
答えようともせずに
少女は微塵も動かず
エリックを見続けている。
何の反応もない少女に
エリックは戸惑いを感じていた。

しばらくしても、
エリーは未だ戻らず、
何も喋らず、ただずっと
エリックを見つめる少女と
エリックは2人で気まずい
時間を過ごしていた。


すると、少女の瞳から
キツさが消えた。
少女は窓際に移動すると
メモ用紙とペンを握って
エリックの座っているソファの
向かい側にちょこんと
遠慮がちに座った。
そして、メモ用紙に
何かを書き始めた。