「…あの人の形をした
化け物は一体
何なんですか??」

「あれは………
あれは、元人間…いや、
元軍人の成れの果てだよ」

「なっ…」



驚きのあまりに
むせ返るエリックを
悲しそうな目で見つめる
エリー。
エリーは震える手を
無理矢理押さえながら、
手にしていたカップを
テーブルの上に置いた。



「ごめん。少しの間だけ…
1人にして??
この家の中なら自由に
してていいから」



青ざめた顔で
フラフラと今にも
倒れそうなエリーにエリックは
近寄って支えようとは
しなかった。
それ程までにあの化け物に
何か秘密があるのか、
それとも彼女自身に
あるのか…。