あの不気味な化け物が
手も足も出ない。
黒いローブを着た人物は
フードを深く被っていて
顔は見えないけれど、
女性という事だけは分かる。
それと、かなり化け物と
戦い慣れてるってことも。

あっという間に6体いた
化け物は死体と化した。
エリックはその場に
立ち尽くしたまま、
化け物の死体の横に立つ
人物を見据えた。



「…あなた、もしかして
エリック・ラングレー??」

「えっ…??」

「6年前に入隊して、
第48部隊に配属された。
…その反応だと、
当たりみたいね」



フードを脱ぎ、エリックを
見ながら優しくもどこか
冷たげに笑っているのは
間違いなく、エリー・プライトン…
その人だった。