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総さんは私をちらっと見て、小さくため息を洩らした。



「本当にいやなら、今日ここにいないだろ」



大きく、心臓が跳ねた。


どうしよう。


すごく嬉しい。



「…っ」



初めてだ。


嬉しくて涙が流れるなんて。



「お、おいっ、なんで泣くんだよ」



あたふたする総さんはほんの少しだけ沖田さんに似ていて。


もっと涙が出てきた。



「へへ、嬉しいんです」



総さんに笑いかけると、スッとハンカチが差し出された。


ブルーのハンカチ。



「注目浴びてる。早く泣き止め」



これで涙を拭けってことだよね。


そう思いながらハンカチを受け取って涙を拭いた。



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