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「でも隼人さんと歳さんは違う人よ。生まれ変わりだけど隼人さんは歳さんじゃないもの」



「お母さんはどうしてお父さんと会えたの?」



沖田さんを捜す手がかりが欲しい。


ズルをしてると思われてもいい。


でも早く逢いたいから。



「なんでかしら…“運命”かな…?」



「う…ん…命…」



お母さんが言った運命という言葉を自分でも言ってみる。


なんだかすごく重みのある言葉のように感じた。



「沖田さんを捜すの?」



マグカップをテーブルに置いてお母さんがまっすぐに私を見た。



「うん。約束したから」



生まれ変わってまた逢えたらって。


きっと沖田さんは生まれ変わってこの時代にいるって信じてる。



「もし沖田さんの記憶がその人になくても?」



真剣な眼差しをするお母さん。


きっと心配してくれてるんだ。



「うん。記憶があってもなくても、私は沖田さんを捜す」



生まれてから初めてかもしれない。


こんなにはっきりと、真剣に物事を言うのは。



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