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“好き”かぁ…。


沙知さんはすごいな。


ちゃんと、土方さんが好きってわかってるんだ。


それにお母さんだってちゃんとお父さんが好きってわかってる。


私の沖田さんへのこの気持ちはなんだろう。


毎日毎日人の布団に潜り込んでくるし。


子供扱いするし。


でも、沖田さんを想うとあったかくなる。


これが恋なの？


一人思い耽っていると外がガヤガヤと騒がしくなった。


隊士の人たちが帰ってきたのだ。


隣にいた沙知さんは小走りで土方さんの元へ行ってしまった。


険しかった土方さんの視界に沙知さんが入ると土方さんの表情は目に見えて穏やかなものになった。


そして私も小走りで捜している。


早く会いたくて。


この気持ちが恋なのかどうかの答えが知りたくて。



「まだ起きてたんですか？」



やがて聞こえた声に小走りに動いていた足がピタリと止まる。


振り返らなくても、誰かなんてすぐわかる。



「っ沖田さん」



振り返った先にいた沖田さんを見て私は思わず目を見開いてしまった。



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