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眠っていた私は外の騒がしさから目を覚ました。


時間は何時かわからないけどたぶん深夜の時間帯。


そっと襖を開けて外の様子を窺う。



「起こしちゃいましたか?」



聞きなれた声に後ろを向くと隊服を着て、刀をさした沖田さんがいた。



「…どこか、行くんですか?」



すると沖田さんはいつもよりも真剣な表情で私を見据える。


その瞳に私は怯んでしまいそうになる。



「…綾さんは知らない方がいいですよ」



私の髪に手を伸ばして撫でるといつものように笑ってくれた。


……子供扱い。


どうせ私が子供だから話したくないんだ。


そうは思うのに口に出せない自分が情けない。


庭を挟んだ向かいに沙知さんと土方さんがいるのが見えた。


何かを話したあと、土方さんはさっきの沖田さんのように沙知さんの髪を撫でていて。


でも確実に違うのは、沙知さんが素直に嬉しそうな表情を浮かべていること。


子供扱いをされているような気分にはならないのかな?


私の中にそんな疑問が浮かび上がった。



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