「ドキドキしてる…オレ」


「私だって…」


「こんなん初めて、もっとそばに来て…」


一歩の手に力が入る


そばに…って、これだけくっついてるのにもうこれ以上無理だからっ


「く…苦しいよ」


「あ、ゴメン。あー安心したっ」


そう言って一歩は腕を緩める


「太久がさー、鈴は高等部の輩が狙ってるから、お前に勝ちめねーし諦めろって散々オレに言ってたわけ」


太久が?!…何だ私には一歩にからかわれてるとか言いながら、実は気持ち知ってたんだ


しかも邪魔されてた!?